庭園を眺めながらのお食事
グラスワインと美味しいお食事、それともコーヒーとスイーツを味わいながら、ウィーンの庭園で牧歌的な雰囲気に浸る至福のひと時。例えば、ブルク庭園のパルメンハウスはいかがでしょうか?ホーフブルク王宮の裏手にあり、ユーゲントシュティールの最も美しい鉄骨とガラス張りの建物の一つと言われ、かつては温室として利用されていました。中では、エキゾチックな植物に囲まれながら、キッチンで作られる美味しいお食事やバーのカクテルが楽しめます。夏にはテラスからブルク庭園が一望できる人気のスポットです。
緑の中のグルメスポット
レストラン・シュタイラーエックは市立公園(シュタットパーク)の中にあります。世界有数のレストランの一つに数えられますが、レストランからの眺めも最高です。建築家チームPPAGは開口部を市立公園に向けで設計しました。メタルでできたファサードには公園が映り、天気のいい日には窓が全開にされ、まるで緑の中に座っているような気分です。伝統的なレシピーを現代風にアレンジし、今ではほとんど忘れられている地元の食材を使うことで、シュタイラーエックでしか味わえない料理を提供します。
アウガルテンでも美食が堪能できます。アウガルテンはウィーンで最も古いバロック様式の庭園です。宮殿の中にはウィーン磁器工房アウガルテンの他に、カフェ・レストランも入っており、ここからは色とりどりの花が咲く庭園と遠くまで伸びる街路樹の眺望が広がります。食事はアウガルテンの陶磁器でサーブされます。テラス席からは運がよければ、ウィーン少年合唱団が練習している歌声が聞こえてきます。
都会のオアシス
フォルクス庭園の中にあるパビリオンは春から秋まで営業しています。1950年代に建築家オスワルド・ヘルテルが設計したパビリオンとテラスそして庭園の中を流れる小川は、ウィーン中心部にある緑のオアシスです。日中はここで静寂を楽しみ、夜になるとフォルクス庭園パビリオンはバーベキューとDJがターンテーブルを回すにぎやかな場所に一変します。
かつてハプスブルク家の狩猟場であったラインツァー・ティアガーテンは、家族揃って自然体験をしに出かけるのにぴったりの場所です。広さ2,500ヘクタールある自然保護地域では、イノシシ、鹿やノロジカが自由に駆け回っています。皇帝フランツ・ヨーゼフI世は旅好きの妃エリザベートが少しでも長くウィーンに留まることを願って、リング通りの建築で有名なカール・フォン・ハーゼナウアーにヘルメスヴィラの設計を依頼しました。現在、ヘルメスヴィラはウィーン市立博物館の別館として使用され、ヘルメスヴィラの歴史をたどることができ、またシシーのオリジナルの部屋も見学できます。このうち一か所の部屋はグスタフ・クリムトが手がけました。ヴィラの中のレストラン・ヘルメスはジビエ料理を中心にウィーン料理を提供しています。森が見渡せるテラス席は最高です。
文:スザンネ・カペラー
王宮庭園パルメンハウス
1010 Vienna
シュタイラーエック・イム・シュタットパーク
1030 Vienna
シュペルリング・イム・アウガルテン (Sperling)
Haupteingang Augarten/Main Entrance Augarten
1020 Vienna
フォルクスガルテン・パヴィリオン
1010 Vienna
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営業時間
- 上旬 4月 ~ 中旬 9月
- 火, 11:00 - 04:00
- 水 - 木, 11:00 - 02:00
- 金 - 土, 11:00 - 04:00
- 日, 11:00 - 19:00
ヘルメス カフェ・レストラン・ラブシュテレ
1130 Vienna
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営業時間
- 火 - 日, 09:00 - 18:30
- 祝祭日, 09:00 - 18:30