エネルギーも芸術となるウィーン
シュピッテラウ焼却場は、ウィーンで最も人気の高い被写体に数えられます。1989年の火災後、環境保護に情熱を傾けた画家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーがデザイン、アシンメトリーでカラフルな外観が印象的です。ここには、廃棄物処理機能とエネルギー生産と芸術が、見事に融合されています。焼却場を見学するガイドツアーでは、ウィーンにおける廃棄物処理とリサイクリングのシステム、環境に優しい暖房熱・温水供給システムが紹介されます。
ご存知でしたか? ウィーンは2010年、「持続可能な廃棄物処理を実施する都市」として世界第1位に選ばれています。
ドナウの水流によるフロイデナウ水力発電所では、水力が如何なるプロセスで電気エネルギーとなるかを知ることができます。この水力発電所は最先端技術を駆使し、ウィーンにおける電力需要の半分を満たしています。毎年1万隻の船舶が、発電所の閘門を通過します。その際、船が閘室に入ると、水門の操作によって水位が10メートル調整されます。DDSG遊覧船によるドナウ運河クルーズツアーでは、閘門通過を実際に体験することができます。このツアーには、画家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーのデザインで改装されたMSヴィンドボナ号も就航しています。