オープンサンドと一緒に1/8リットルのビール
ウィーン子が街で小腹が空いた時に好んで立ち寄るのがツェスニエフスキー。ウィーンでオープンサンドと言えば、1904年から1区のドロテア・ガッセに本店があるこの老舗です。一日におよそ5,000個のオープンサンドが売られています。成功の秘訣は、黒パンの上に色々な具材がのった27種類のオープンサンドとシンプル。一番人気は「ベーコンとタマゴ」。レシピーの多くは今日までほとんど変えておらず、門外不出です。タマゴを特別な方法で茹でているのかもしれません…… しかし最近では卵を使わないヴィーガンなパンの付け合わせも加わりました。素晴らしい美味しさです。
ツェスニエフスキーでは、1〜2種類のオープンサンドを選んで、これにプフィフ(1/8リットル)のビールを飲むのが通の食べ方。他では1/8リットルのビールはほとんど見かけませんが、ここのオープンサンドのサイズにはこの量がぴったりなのです。オープンサンドはすべて手作り、フォークで仕上げることで、ひと目でツェスニエフスキーのオープンサンドだとわかります。「ペーストを塗る達人たち」は皆から一目置かれています。機械を使ってペーストを塗る方法は、ここでは定着しませんでした。そして、この店の名前、正しい発音の仕方はウィーン子も実はよくわかっていないのです。
文:スザンネ・カペラー
ツェスニエフスキー
1010 Vienna