王宮:皇帝の住居
ウィーンのホーフブルク王宮は、1918年にハプスブルク帝国が崩壊するまで皇帝一家が暮らし、政務を取り仕切っていた場所です。その中にある皇帝居館では、皇帝フランツ・ヨーゼフと皇妃エリザベート(愛称シシィ)の「公」と「私」の生活に迫ることができます。見学コースで公開されている部屋数は合計24室です。
フランツ・ヨーゼフは、生涯にわたって26万人もの人を謁見の間に迎え入れました。そこには皇帝の有名な肖像画が2枚掛かっています。ひとつはフランツ・レンバッハによるもので、オーストリア元帥の礼服を身につけた姿が描かれています。もうひとつはハインリヒ・ヴァスムートの作品で、亡くなる1年前の皇帝を描いたものです。フランツ・ヨーゼフは、執務室の机の上に自分のお気に入りの絵を飾っていました。豊かな髪を胸元で絡ませた妻エリザベートの肖像画です。作者はフランツ・クサーヴァー・ヴィンターハルターです。そのほか、ダイニングルームとその豪華なテーブルセッティングも見ものです。
寝室と居間へ
部屋はいずれも化粧しっくいが豊富に施されたロココ調で、きらびやかなボヘミアンクリスタルのシャンデリアが吊るされ、セラミックタイル製のストーブが置かれています。サロンや居間、寝室といったプライベートな空間も一般に公開されています。見学コースの一番の見どころは、シシィのトレーニングルーム兼ドレッシングルームと浴室です。シシィが最も多くの時を過ごしたのが、このトレーニングルームでした。一日の始まりは毎朝6時、まずここで髪を整えていました。部屋に据え付けられていた肋木(ろくぼく)、鉄棒、ドア枠のつり輪などの体操器具は、そのまま残っています。
皇帝の住居 (Kaiserappartements)
1010 Vienna
-
注記
-
入口:カイザー門(Kaisertor)
-
-
営業時間
-
9月
~
6月
Daily 10 a.m. to 5:30 p.m. -
7月
~
8月
Daily 10 a.m. to 6 p.m. - Guided tour for children 土 - 日, 10:30 - 14:30
- Guided tour for children 祝祭日, 10:30 - 14:30
-
9月
~
6月
-
バリアフリー
-
メインエントランス
- 段差なし
-
エレベーターあり
- 125 cm 広い と 129 cm 深い , ドア 79 cm 広い
-
その他
- 盲導犬同伴可
- バリアフリーの入口付き障害者用トイレあり
-
障害者向け特別サービス
Admission free for a person accompanying a blind visitor or a visitor in a wheelchair, provided that the accompanying person is included in the ID.
-
注記
The Imperial Apartments are located on the 1st floor and are accessible by elevator.
Number of steps to the first floor (Imperial Apartments): 72
-
メインエントランス